『マツコの知らない世界』で「泊まれる文化財」が特集!
TOYOOKA1925は、その歴史的な背景と、宿泊客に提供される特別な体験から、まさに「安くて穴場」の文化財宿ととなります。
1. TOYOOKA1925の歴史的背景:北但大震災からの復興建築
TOYOOKA1925は、兵庫県豊岡市の中心部、大開通り沿いに位置しています。
名称に込められた「1925」の決意
宿名に含まれる「1925」という数字は、単なる建設年ではなく、1925年(大正14年)に発生した北但大震災に由来しています。
この震災は豊岡市街地や城崎を中心に壊滅的な被害をもたらしましたが、当時の人々は災害に強いまちを目指し、道路拡大や耐火建築の促進に取り組みました。
宿名に「1925」を入れることで、新しいまちづくりに奔走した当時の人々の気概を受け継いでいくという決意が示されています。
元は重厚な銀行建築
TOYOOKA1925の建物は、もともと1934年(昭和9年)に「兵庫縣農工銀行豊岡支店」として建てられた洋風建築です。この建物は、震災からの復興再生のために建てられた「豊岡復興建築群」の一つであり、豊岡のシンボル的な存在でした。
- 設計者: 関西を中心に活躍した近代日本を代表する建築家、渡辺節(わたなべ せつ)氏による設計です。彼は様式建築の名手として知られています。
- 文化財登録: その歴史的価値が認められ、2006年に国の登録有形文化財に登録されています(当時の名称は「豊岡市役所南庁舎別館(旧兵庫縣農工銀行豊岡支店)」)。
銀行支店として活躍した後、市役所の南庁舎別館として利用されていた時期もあります。
2. 現在の姿:レトロ建築を活かしたオーベルジュ
歴史的建築物としての価値を未来へつなげるため、建物は改装され、2015年にオーベルジュ(宿泊できるレストラン)として生まれ変わりました。
豊岡市が建物の管理を行い、民間事業者がホテルの運営を担うという公民連携の仕組みで再生されています。
銀行当時の面影が残る重厚な空間
館内に入ると、銀行当時の趣を色濃く残す空間が特徴です。
- 大ホール(レセプション/ダイニング): かつて営業室として使われていた空間は、見上げるほど高い天井を持つ大ホールとなっており、レセプションとダイニングとして利用されています。アーチ状の壁や天井の装飾も銀行当時のままです。
- フリードリンクラウンジ: 中2階には宿泊客専用のゲストラウンジがあり、滞在中、コーヒーやアルコール類(ビール、ウイスキー、ジン、ラム酒、ウオッカ、焼酎など16種類以上)を何度でも無料で楽しめます。この贅沢な時間が宿泊客を魅了し、「こんな空間の宿が日本にもあったとは!」とSNSでも話題になりました。
泊まる体験としての客室
TOYOOKA1925は6室限定のブティックホテルです。
- レトロな体験: 客室は広くはありませんが、配管を現しにした高い天井のため窮屈な感じはありません。施錠にはオートロックではなく、アンティークな鍵が使われています。
- 設備と移動: バスタブはなくシャワーのみです。エレベーターはなく、すべて階段での移動になりますが、こうした不便さも含めてレトロな雰囲気を丸ごと味わうことができるため、それがかえって「味わい」に感じられるほどです。
地産地消の「但馬キュイジーヌ」を堪能
オーベルジュとして、食事も大きな魅力の一つです。
- 夕食: 銀行時代に大事な商談などで使用されていた元応接室で提供されます。
- 美食体験: 食事のこだわりは「地産地消」で、豊かな但馬の食を満喫できます。特に「但馬牛」「香住ガニ」「丹波地鶏」といったブランド食材が豊富に使われたフランス料理(但馬キュイジーヌ)が提供されます。例えば、但馬牛は山葵ソースで提供され、「赤身のなんと鮮やかなこと。そしてなんと甘いこと」と絶賛されています。
3. どうやって泊まればいいの?(宿泊方法とアクセス)
TOYOOKA1925は、歴史あるレトロな空間と美食を堪能できる、大人の隠れ家的な宿です。
宿泊方法
宿泊予約は、オンライン予約サイト(一休など)を通じて行うことができます。客室は6室限定のため、予約はお早めに検討することをお勧めします。
アクセス情報
- 所在地: 兵庫県豊岡市中央町11-22。
- 周辺情報: 豊岡市の中心部にあり、豊岡復興建築群の一つである「旧豊岡市役所(現豊岡稽古堂)」の向かいに建っています。
- 観光拠点: 宿は豊岡の多彩な魅力を味わう基点として最適です。外湯めぐりで知られる城崎温泉へは車で約15分です。また、冒険家・植村直己の出身地であることから「植村直己冒険館」への立ち寄りや、カバンストリートでの買い物も楽しめます。
- 歴史の重厚感と現在の美食が融合したTOYOOKA1925は、北但大震災からの復興の気概を受け継ぎながら、訪れる人に贅沢で静かな時間を提供する、まさに「泊まれる文化財」の穴場のお宿です。
TOYOOKA1925 のプロフィール
- 名称:TOYOOKA1925(とよおか 1925)
- 所在地:兵庫県豊岡市中央町 11-22
- 運営:株式会社 CYCLE(地域運営)
- 建物の由来:元「兵庫県農工銀行 豊岡支店」(北但大震災後に再建された復興建築)。
- 建築様式:ルネッサンス/アールデコ様式を取り入れた設計。
- 客室数:6室限定のブティックホテル。
- チェックイン/チェックアウト:チェックイン 15:00、チェックアウト 11:00。
- 館内設備:宿泊者専用ラウンジ(ビール、ウイスキー、リキュールなど16種類以上の無料ドリンクあり)。
- ウェディング:2024年4月からウエディング受付開始(1組完全貸切、結婚式場として利用可能)。
- ブライダル施設情報:
- 挙式スタイル:教会式、人前式、神前式対応。
- パーティー収容人数:着席 6〜60名、立食 ~100名。
- 料理プラン(例):フルコース(オードブル・スープ・魚料理・肉料理・デセール)/ケーキあり。
- アクセス:
- JR豊岡駅から徒歩約 8分。
- 但馬空港から全但バスで約15分。
- 宿泊料金目安:1室あたり約 ¥27,930~(大人2名の場合、変動あり)
- 建築家:渡邉節(関西を代表する洋風建築家)設計。
- 特徴・魅力:
- 歴史ある銀行建築を改築したレトロでモダンな空間。
- 豊岡の地域食材を使った朝食を提供。
- 屋号変更:2024年4月に「オーベルジュ豊岡1925」から「TOYOOKA1925」へ。
まとめ
TOYOOKA1925を歴史と体験で例えるなら… TOYOOKA1925は、まるで古い金庫を再利用した宝石箱のようなものです。
かつての銀行という重厚で厳格な歴史的空間が、今では但馬の美食とフリードリンクの贅沢なサービスを詰め込んだ、旅行者にとって価値ある「宝物」を提供する特別な場所へと生まれ変わっているのです。
この宿に泊まることは、単に宿泊するだけでなく、震災から立ち上がった豊岡の歴史に触れ、その復興の「気概」を受け継ぐ特別な体験といえるでしょう。



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